A. 洗浄と色止めは作業内容が異なります。
藍染め製品を薬剤で化学的に「色止め」をすることは基本的に不可能です。
藍染めの染料は弱い染着力で繊維の表面にとどまる性質を持ちます。
そのため摩擦でほかのものに色移りしたり、洗濯で白物を汚したりすることがあります。
買ったばかりのジーンズや剣道着と同じイメージです。
それらの色移りや汚染を軽減するためには染色後の
「洗浄」作業が重要になります。
藍の染料はアルカリ性で水に溶けやすくなるためアルカリ性の液で洗浄すると表面の余分な染料を除去することができます。
洗浄については
洗浄(後処理)のページをご参照ください。
「色止め」とは+(プラス)の電荷をもった薬剤などで化学的に-(マイナス)の電荷をもった染料を繊維にとどめさせる加工を言います。
ただし藍の染料は電荷を基本的にもたないため、そこまで効果はありません。
(多少効果はあります)
洗浄作業が不十分なときに「色止め」を行うと表面に残った余分な染料が除去しにくくなるため逆に摩擦などでいつまでも色がつくことが起こりますのでご注意ください。
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